職業訓練には様々なコースが準備されています。
例えばIT分野に転職するために必要となる、Webデザイン習得のためのコースや、アプリ開発習得のためのコース。
住宅分野で活躍できる技術を習得するためのコース、パソコン操作の基礎を学ぶためのコースなど、基礎コースから実践コースまで様々です。
更に、職場実習付きのコースがあったり、国家資格取得のために2年近く行うコースがあったりと、都道府県によって多少の違いはあるものの、千差万別のコースが準備されています。
これら職業訓練は、当然人気のあるコースとそうでもないコースがあり、どのコースが人気が高いのか気になっている人は多いかと思います。
そこで、今回はどのコースの倍率が高くなるのか、その理由も併せてご紹介します。
WordやEXCELを習得する事務系コースは倍率が高い
結婚し、出産のために退職していた女性の多くは、子供が保育園や幼稚園、小学校などに通うようになると仕事に復帰することを望みます。
多くの場合、これまでに行っていた仕事や事務系職種を希望されますが、特に事務系職種は他の職種に比べ求人倍率が高く、パソコンを使えるだけでは就職することも難しいのが現状です。
その為、訓練生はWord・Excelの操作習得だけでなく、その操作能力を示す資格でもあるMOS取得を目指すことになる場合があります。
更に、PowerPointやAccessなど、ただパソコンが出来るだけで終わるのではなく、事務職として実践的に仕事が出来るようになる為の、技術習得を目指すコースもあります。
この様なコースは、販売や接客業など仕事でパソコンを使うことがなかった方や、パソコンに慣れ親しんでこなかった年配の方だけでなく、事務職として経験があっても最新のソフトを使っていないという経験者も希望しますので、必然的に倍率が高くなります。
医療事務・介護事務を目指すコースもそこそこ倍率が高い
同じ事務系でも、医療事務や介護事務など、医療系で活躍できる事務職を要請するコースもあります。
このコースは、医療や介護の現場で事務職として働くために必要となる知識を習得し、病院や介護施設への転職を目的としています。
多くの病院を見ても判る通り、年齢に関係なく多くの女性が働いています。その為、このコースを希望するのは、その多くが女性です。
また、結婚前に医療事務についていた方なども、このコースを希望することがあります。
医療費や介護費などは、数年に一度改定されることがあり、昔の知識では即戦力にならないということで、学びなおしたいという方もいる様です。
事務系でも倍率がそれほど高くない経理事務コース
経理事務は、パソコン操作の習得だけでなく、簿記の知識も必要となります。その為、簿記資格を取得するためのコースもあります。
簿記2級で満足するコースもあれば、簿記1級を目指すコースもあり、会計士や経理事務を目指す方に人気のあるコースです。
ですが、一般的な事務を目指す方に比べ、簿記検定を取得して経理事務につきたいと考える方が意外と少なく、特に1級を目指すコースは他の事務系コースに比べると倍率は高くありません。
但し、簿記検定1級を持っていれば、企業の経理部への就職や税理士事務所への就職など、専門職としての道が開ける為、男性の希望者が多いという特徴もあります。
IT分野はいつでも人気
若い求職者の多くは、IT分野の訓練コースを希望するようです。
では、どのようなコースがあるのかというと、最初に少し紹介しましたが、アプリ開発などが出来るようになるプログラミングのコースや、Webデザインが出来るようになるコースなどです。
これまでに経験がないという方にはかなりハードルの高いコースです。それでも、IT業界での求人もあり、またその分野での活躍を目指す若者も多いということから、かなり人気の高いコースでもあります。
その為、いつでもIT分野の訓練コースは倍率が高く、簡単に受講できないコースでもあるのです。
CADコースは建築が人気に
技術と知識を習得するコースの中には、CADという専用ソフトの操作習得を目的としたコースもあります。
CADとは、図面を書くためのソフトで2次元と3次元があります。
また、図面を必要とする分野として航空機や自動車などの製造業と、住宅やビルなどを作る建設業、道路などを作る土木建築業があります。
都道府県によってそのコースに違いがあり、例えば三菱重工業やトヨタ自動車などの工場が多くある愛知県などでは、建築系のCADコースよりも機械系のCADコースの方が多く設定されています。
5年ほど前までなら、同じCADコースでも建築業の場合は女性に人気があり、機械系は男性に人気がありました。ですが、機械・建築に限らずCADオペレーターという仕事は、派遣社員も含め多くの求人が出ています。
その為、「手に職を付けたい」と望む多くの女性がこのコースを希望していますので、最近では人気の高いコースとなっています。
特に建築系のコースの場合には、インテリアデザインなども行うことが出来るとあって、女性人気に変わりはなく、また元大工さんなどの男性もCAD操作を習得して再就職を望むということもあり、機械系のコースよりも希望者が多く、倍率も高くなっています。
人気のないコースは?
クレーン操作を習得するコースや、農業コース、溶接などを習得するコースなどは、基本的には女性に人気がありません。
若い男性の中には、スーツを着てかっこよく働きたいとか、パソコンを使った仕事がしたいなど、所謂3K仕事を敬遠する方が多く、工事現場や工場、農地などで働くための知識や技術を習得するためのコースは人気がありません。
人気のある学科は? まとめ
人気が高いかどうかというのは、職業訓練の説明会などに出席するとよくわかります。
訓練校が訓練内容だけでなく、これまでの受講者数や就職率などの実績を説明しますが、興味のあるコースであれば多くの方が質問をします。ですが、人気のないコースの場合には、質問すらありません。
人気の高いコースの場合には、どうしても応募が殺到しますので倍率は必然的に高くなります。
一方で、人気のないコースは応募者が少なく、当然倍率は低くなります。
訓練コースを倍率で選ぶのか、それとも自分の興味のあるコースを選ぶのかは、あなた次第ですが、将来の仕事のことを考えて、また自分の適性をよく考えて選択することをおススメします。
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自分の適性が分からない。
という方は、自分適正を診断できる「グッドポイント診断」がオススメです。
「グッドポイント診断」は転職大手であるリクナビNEXTが提供しているのである程度信頼性があります。
自分の適性を知ることで、自分にあった職業訓練のコースを選択する参考になるのではないでしょうか?
付きたい仕事に悩んだときや、職業訓練のコースに迷ったときは、簡単に出来るので一度受けてみるといいでしょう。
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