職業訓練に通うことが決まると、訓練校からまたは、訓練を主催している都道府県庁の担当部署から入校式または、開校式のお知らせが届きます。
職業訓練の入校式(開講式)と聞いて、どのような式を想像しますか?
大学や高校などの入学式を思い浮かべるのでしょうか?それとも、入社式のようなものを思い浮かべているのでしょうか?
今回は、どんなことをするのかよくわからなくて、ちょっと不安を抱いている方のために、入校式(開講式)についてご紹介しましょう。
入校式と開講式って何が違うのか?
訓練によって入校式と言ったり開講式と言ったりと、その名称に違いはありますが基本的な内容に違いはありません。
職業訓練を開講するにあたり、訓練校では開校式や入校式といった訓練開始のための「式典」モドキを開催する決まりとなっています。訓練校によって違いはありますが、2時間~3時間程度行われます。
では、入校式と開講式の違いは何かというと、職業訓練を管轄する機関の違いです。都道府県が主催している職業訓練の場合には入校式と言っていることが多く、求職者支援訓練では開講式と表示します。
入校式(開講式)では何をするのか?
入校式は、訓練開始のための式典ですので、訓練を実施している企業や専門学校の担当責任者のあいさつや、職業訓練を管轄している役所の担当者などが長々とあいさつをします。
その後、職業訓練での注意事項の説明やカリキュラムの説明、失業手当の手続きに関する説明などを行います。
特に注意をして聞いてほしいのが、失業手当の説明や欠席した時の注意事項などです。
求職者支援訓練では欠席理由としてやむを得ない理由として認められるものと認められないものがあり、また理由の如何を問わず遅刻や早退をすると1日欠席となり、欠席日数が規定日数を超えると強制退校となります。
都道府県が主催する公共職業訓練でも同様に、訓練日数の何割かを欠席すると強制退校となります。このような欠席と退校に関する説明をされますので、しっかりと聞いておきましょう。
入校式自体は実はかなり短く、訓練責任者のあいさつなどが長くなければ、1時間程度で終了します。その後、注意事項の説明などのオリエンテーションの時間で1時間~2時間程度かかります。
入校式(開講式)では授業はないのか?
高校や大学などの入学式の場合、入学式終了後に授業が行われることはありません。
では、職業訓練の場合はどうかというと、入校式(開講式)だけで終了することもあれば午後から授業を行うこともあり、一概には言えません。
但し、多くの場合求職者支援訓練では入校式(開講式)後に授業を行います。
公共職業訓練の場合は、半日で終了し授業は翌日からとなります。
入校式(開講式)はスーツで出席するべきなのか?
職業訓練は仕事ではありません。就職するために必要な技能を習得するために通う「学校」のようなものです。その為、入校式(開講式)だからと言ってスーツを着ていく必要はありません。
社会人として常識ある格好であれば、カジュアルな服装でも特に問題はありません。
但し、職業訓練の授業の中にはビジネスマナーや就職支援などもあり、訓練校によっては模擬面接を実施することがあります。この時に服装のチェックを知ることもあり、スーツを着てくるように指示されることもあります。
とはいえ、指示がない場合入校式(開講式)にスーツを着ていく必要はありません。
実際私が行ったときは、スーツ着用と指示があり、入校式の後にマナーの研修がありました。
入校式(開講式)の持ち物って?
入校式(開講式)の持ち物については、案内状に書かれています。
一般的には以下のようなものを持ってくるように指示されます。
- 筆記用具
- テキスト代
- 職業訓練保険代
- 雇用保険受給資格者証
- 給付金手続きのための書類
その他、自前のスリッパを持参するように指示されることもありますので、案内状が届いたらしっかりとその内容を確認して、当日忘れないように準備しましょう。
入校式の内容は? まとめ
職業訓練の入校式(開講式)は、実は想像しているほど堅苦しいものではありません。
確かに、職業訓練の責任者や管轄している役所の人などの長ったらしい話もあり、また、式典として式次第も準備されていますので、一見堅苦しい行事の様に感じてしまうでしょう。
ですが、短時間で堅苦しさが終わると直ぐにオリエンテーションとなり、緊張感のない時間となりますので安心してください。
但し、職業訓練校によっては入校式(開講式)に自己紹介をする時間を設けていることもありますので、一応準備しておきましょう。
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