職業訓練に行っていると、ある期間になると「求職情報一覧表」という物を書かされます。
この「求職情報一覧表」は職業訓練生から求人を取りたい企業の方が確認し、自分の会社に合いそうな人がいると、企業の側から求人を送ってきてくれます。
職業訓練所によりますが、私が行っていた場所では約1200社あてに送られていました。
就職活動をする中で、企業側から欲しいと言ってくれるのは嬉しいですよね!
ですが「求職情報一覧表」に記入できる文字数には150文字という限度数があります。
その限度数の中で、最大限アピールする必要があります。
今回はそんな「求職情報一覧表」でたくさんの企業から指名求人を受けられる方法を紹介します。
指名求人が貰える人と貰えない人の違い
さて、沢山の企業から指名求人を受けられる方法と言いましたが、実は人によって、求人が来る枚数は違ってきます。
その理由は【年齢】です。
やはり30未満の若い年齢の方は圧倒的に有利です。
逆に30歳以上となると指名求人が来る枚数は減ってしまいます。
これは企業からするとどうしても若い人の方が知識の吸収もよく、優先して取りたいので仕方がないとも言えます。
ですが、30歳以上でも指名求人が来ないわけではありません。
私が職業訓練に行っていた時は、60歳代の方でも指名求人は来ていました。
このように、年齢が上がってしまっていても指名求人が来る可能性があります。
その可能性を上げるためにも、自分の働きたいという熱意をしっかりと「求職情報一覧」に記入することで、企業からのオファーも多く来る可能性が上がります。
「求職情報一覧表」と企業が見る場所は?
さて、では実際にどのように書けば良いのか見ていきましょう。
こちらはとある職業訓練所の「求職情報一覧表」です。
黒塗りした部分には、住所・年齢・自己PR・職務経歴・資格・免許・希望通勤時間などが記入されています。(個人情報なため削除)
この情報を見て企業は指名求人を行います。
見ていただければ分かるかと思いますが、企業が見れる部分はほんの少ししかありません。
この中で企業側が参考にするのは『年齢・自己PR・職務経歴・資格』です。
ですが見てもらえば分かる通り、情報を載せられるスペースがとにかく小さい。
この小さなスペースで最も求職者の情報を得られるのが自己PRになります。
つまり自己PRの良し悪しで指名求人の多さが決まると言っても過言ではありません。
企業を惹きつける自己PRの書き方
「求職情報一覧表」で自己PRが最も大切なのが分かりました。
この自己PRですが、全部で「150文字以内」など、制限がある場合が殆どです。
この少ない文字数でどのように書いていけば企業を惹きつける自己PRになるのでしょうか?
自己PRの書き方のポイントを解説します。
- あまりにも短い文章はNG
- 間違った文章の使い方(てにおは)
- なぜその職種を希望するかを明確に書く
- 業務遂行能力、対人関係能力の両方を簡潔に書く
- 入社後、会社で積極的に働いてくれるイメージを与える。
- 相手にこの人を面接したい!と思わせる内容
これらのポイントに注意して書くと良いでしょう。
それでは一つ一つ見ていこうと思います。
あまりにも短い文章はNG
自己PR分を考えるのは難しいかと思いますが、書けないからと諦めて文章を短くしてしまうと、企業側にはあなたの事が全く伝わりません。
上手に書けなくても、しっかりと文章は書いておく必要があります。
実際に私の同期で、まだ20代前半。まだまだ若く企業からも多くの求人が来てもおかしくない人がいました。
ですが彼は「求職者情報一覧」にたった一行しか書きませんでした。
その結果彼には1つも指名求人が来ませんでした。
このように、あまりにも短い文章だと、企業側はあなたの事が一体どのような人物なのか、そもそも就職する気が感じられず、募集を掛けてもらえません。
文章はとにかくしっかりと書きましょう。
間違った文章の使い方(てにおは)など
さて、せっかく文章を書いたとしても、そもそも文章の書き方自体がおかしい場合、企業側からすると「この人は本当に社会人としての共用があるのか?」と不安になって採用してもらえません。
そのため文章の書き方が正しいのかしっかりと確認する必要があります。
てにおはとは
○○で、○○に、○○を、○○は、
など、日本語を使う上で基礎となる格助詞4つ。
とは言っても、文章を普段から書かない人からすると、何が正しいのか分からないことも有るかと思います。
そういった場合は職業訓練所の担当の教員に確認してもらうと良いでしょう。
必ずそういった担当員がいらっしゃるので、そこで確認を行うのが最も確実です。
なぜその職種を希望するかを明確に書く
「求職者情報」には希望職種を書く場所があります。
ほとんどの人の場合、自分の所属している学科に関連した職種を書くかと思いますが、どうしてその職種を希望したのかを書かないと、企業側が志望した理由がわからず、募集を掛けません。
希望理由は人それぞれですので、書く内容は異なります。
例えば、自分の性格が職業に向いている。今までの経験を活かせる。興味を持っていた。
など、何かしら必ずその職種を選んだ理由があるかと思います。
それを書きましょう。
業務遂行能力、対人関係能力の両方を簡潔に書く
企業側が欲しているのは、『仕事ができる人か』『対人関係に問題がないか』の2点です。
この2つについては人によっては自信が無かい人もいるかと思います。
ですが、今まで仕事をしてきた人は、本当に全く何も出来ていない。という人は絶対にいません。
ちょっとしたことでも良いのです。自分が今までやってきた仕事をポジティブに書きましょう。
仕事を経験したことのない人は、今までの人生の中で自分がやり遂げてきた事を書きます。
こちらも必ず何かあるはずですので、それについて書きましょう。
対人関係能力については、
「今までの職場でどのようなプロジェクトに、どのような形で取り組んだか」
「一社員として、他の社員と共に普段からどのような人間関係を築いて、何を成し遂げたのか」
を簡潔に書くと良いでしょう。
必要なのは、実際に自分が何を成し遂げ、会社に貢献したのかを書くことです。
「ただ会社の社員とコミュニケーションしました」では、会社にとって有益な人物かは分かりません。
しっかりと自分を採用した最の、企業のメリットを書く必要があります。
入社後、会社で積極的に働いてくれる具体的なイメージを与える。
先程の内容と被りますが、企業にとって欲しい人材は、会社にとって有益となる人物です。
そのため自分がどのような人間か、
『会社でどのような働きをしてきたので、入社した最には、どのような働きをしてくれるのか。』
会社に具体的にメリットをイメージさせる内容を書くことで、指名求人の指名率がグンッと上がります。
相手にこの人を面接したい!と思わせる内容を書く
結論として、
相手の企業側に、『自分を入社させれば貴社にとってこれだけのメリットがありますよ!』と具体的に想像させる文章を書くことが、指名求人を多く受ける方法になります。
自分にそんな良いところが無い。と思われる人も多かと思いますが、多少誇張して書いても問題ありません。
嘘は駄目ですが、自分の経歴、実績を誇張気味に書くのはよく行われる手です。
相手の企業に自分を最大に売り込むために、自身の長所、短所をしっかりと理解し、相手に伝えられる文章を書くようにしましょう。
困ったときは
それでも困ったときは、職業訓練所の担当教員に相談しましょう。
担当教員は、就職案件のエキスパートです。
何十年も沢山の訓練生を見てきた人たちです。せっかく無料でサポートを利用出来るのであれば、これを使わない手はありません。
訓練所を最大限に活用し、最良の企業に転職しましょう!
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